AC/DCの歴代アルバム中、カリスマ資質を見直せるおすすめ2選
AC/DCのアルバムで、音楽文化の生粋さを見逃せぬ作品をおすすめ
今回も再びAC/DCなる一世一代のカリスマによる、不動の名作アルバム達を語ろうとするに当たっては、一体何をおすすめしようか、相も変わらず迷いました。
となると、前回のAC/DC関連の記事にて、1980年発表のアルバム「BACK IN BLACK」とはまたまた異なる特色のアルバムを選び抜かねばならない、という事になります。
そのためのおすすめアルバムとして今回紹介していきたいのが、「BACK IN BLACK」の次作である「悪魔の招待状 – “For Those About to Rock (We Salute You)”」(1981年発表)です。
以前お話しした通り、前作の「BACK IN BLACK」にて全世界的なカリスマとしての躍進を成し遂げたAC/DCですが、実はこのアルバム「悪魔の招待状」もまた、AC/DCとしての新記録を樹立したという真実も見逃せないものでもあります。
AC/DCのバンド史上、遂に初の全米チャートで1位、併せてイギリスでも3位を記録し、今後ともAC/DCがあくなき挑戦をどこまでも続けていくための第一歩となったのは、言うまでもありません。
そんな一世一代のカリスマAC/DCによる、不朽の文化資産価値の高いアルバム「悪魔の招待状」の紹介に入っていきましょう。
まず何よりも始めに着目したい焦点としては、このアルバムのタイトルに裏付けされた、その動機と由来についてです。
実はこの由来というものが、AC/DCの中心的人物であるアンガス・ヤングによって、かつて解説されていたようです。
というのは、古代ローマの剣闘士についてのある書物『For Those About to Die We Salute You』から来ていると言われており、まさしくそのアルバムタイトル自体の第一印象からしても、直撃的に突き刺さるような感覚である、とでも称すべきものであります。
併せて私がおすすめしたいこのアルバムの表紙からしても、大砲が描かれているということ自体、もうこれはハッと何かに対して目覚めずにはいられない、そんな新世代への歴史に残るべく幕開けまでも感じ取れます。
それほどまでにAC/DCなるカリスマが、ステージ上にて高潔かつ生粋と言わしめるまでに、身を賭して文字通り果てしなき闘いに挑んでいく姿勢を、このアルバムにて実証し、今日に至るまで不動の地位を確立し続けてきたのです。
邦題にも着目していただきたいのですが、一体何に対する招待状であるのか。
言ってしまえば、AC/DCがカリスマ的先導者として、全世界の市民達に対し、常に何事にも恐れず挑戦し続け、躍進と開拓のための果てしなき旅路へと招待し牽引していくという揺ぎ無き姿勢の表れである、という風なところです。
以上のような視点から、訪問者の皆さんなりにもまた、今回おすすめのアルバムとして紹介した「悪魔の招待状」から、何らかの新発見を見い出してもらえればな、と私なりに思っております。
AC/DCのアルバムから揺ぎ無き文化価値の大黒柱的作品をおすすめ
デビュー以来今日に至るまで、そのまさしく不動で生粋なカリスマとしての姿勢を貫いてきたAC/DCですが、このバンドに対して語られ続けてきた大衆目線からの共通点としては、「一見どのアルバム、どの曲もすべてが同じように感じる」という風なところでした。
かつてのマスコミからも、「AC/DCのどの作品も、変化なき同一作品であった」等と冷やかされ、今一AC/DCのどこが大人気の動機となっているのか、理解しづらい人達も多いとは思います。
がしかし、その「全てが同一の様に見えて、実は多彩性に富んでいる」といった焦点こそが、実は誰もが真似のできない点であります。
言い換えれば、どれもこれもが一見同じ曲調、同じコードでありながらも、聴いていてなかなかけだるさを感じることがないどころかもっと、もっとと聞きたくなる、そんなところにこそ、私がAC/DCなる存在自体を一世一代のカリスマとしておすすめしたい動機があるのです。
言い換えれば、AC/DCが独自の音楽文化における本質というものを、元々掴んで離すことがなかった、だからこそあれほど強大無双とまで言わしめるほどの全世界における高い支持を誇ってきたのだな、と私は読み解いております。
そんないつのご時世においても古今東西色褪せることなき名アルバムとして今回もう一作おすすめしたいのが、『レイザーズ・エッジ』(1990年発表)です。
まず私なりにそのタイトルの第一印象からして気付いたことは、いかに激変の時代であっても、本来の自分自身の心構えを曲げることなくこのまま躍進し最先端を走り続けようという、当時のAC/DCの演出意図でした。
このアルバムからはさらに、私だけでなくAC/DCの曲としてはまず、誰もがおすすめせずにはおられないであろう、そんな収録曲をここで紹介しましょう。
知る人ぞ知る「サンダーストラック」ですが、一部始終AC/DCが果てしなくどこまでも最先端を走り続けているような、そんな胸が躍るようなワクワク感に満ちた旋律と曲調とリズムが、音楽的な見どころとなっております。
タイトルにもあるように、雷が次々と襲い掛かる、そんな険しき荒野を恐れずに突き進んでいく光景が浮かんでくるようで、この上なき臨場感がかゆいところに手が届くまで味わえます。
このアルバムが発表された90年代というご時世は、音楽業界にとってもそれまでとは打って変わって世知辛く、大概のロックアーテイスト達もまた迷走を繰り返していた、いわゆる停滞期と言われてきました。
そんなご時世であったにも関わらず、AC/DCは自らを曲げることなく常に先導者であり続けたのです。
今回AC/DCの歴史に残るおすすめの名アルバムとして紹介した『レイザーズ・エッジ』と『悪魔の招待状』を解読するに当たっては、そのカリスマ的な資質の高さゆえに、なかなか骨を折るべくものかも知れません。
しかし、逆に視点を置き換えてみて、AC/DCが我々に対し、音楽を通じてどんな価値観をおすすめしているのか、そこにこそ本質が見いだせるはずである、という事が、少しずつ見えてきたように思います
今回紹介したAC/DCのおすすめのアルバム 『レイザーズ・エッジ』 収録曲
「サンダーストラック」 と『悪魔の招待状』からのタイトル曲 「 悪魔の招待状」のご視聴については、それぞれこちらよりお願いします。👇
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