「トラック野郎」は龍馬号なる最初で最後のライバルの圧巻に迫る!!
「トラック野郎」は龍馬号という、シリーズ全10作完結編としての「故郷特急便」(1979年12月月公開)におけるライバル車両について、激熱に語っていきます。
この龍馬号が重役を果たした「トラック野郎・故郷特急便」完結より40周年以上は経過したという地点を迎えてもなお、この作品が不滅なる文化資産として語り継がれているというのは、夢のようであくまでも紛れなき現実であります。
またここまで「トラック野郎」関連の記事を飽きもせず、延々と描き続けている自分自身がいることも信じがたいというのが偽りなきところです。
まさにその「トラック野郎」そのもののライバル的存在として、誇り高くシリーズのクライマックスを締めくくった車両こそが、龍馬号というトレーラーでした。
いかにも「トラック野郎」の最終場面を飾るべくライバル車としては、こうでなきゃ!! と言うべく圧巻の存在でして、流石は過去の9作におけるライバル車達には劣るまい、との心構えが最大限に演出されたものでした!!
つきましてはこの龍馬号なる車両そのもののスペックそして、「故郷特急便」にて果たしたその英雄的役どころについて、解いて行かんとするところであります。
特に前者のスペックに関しては極めて限られた情報でしかないとは思いますが、この龍馬号なりの、先人達から受け継いできた文化的資産としての価値をお伝えできれば何よりと心得ております。
「トラック野郎」は龍馬号による最強のライバルとしての高いスペック
という事で、必然的に「トラック野郎」史上最大級のライバルとして君臨した龍馬号ではありますが、まず車両そのものと飾りからして、半端なきものでした。
まずこのベース車両である日野HEとしては、70年代を代表すべく国産商用車であっただけでなく、海外にも輸出されて高い評価を得ていたようです。
その車種の存在だけでも今日のモデルからしてみてもいかにも国産車離れした、コンボイに代表される大陸的なイメージが演出されていたほどでした。
併せて当然ながら、そのスペックを余すことなく生かすためには、龍馬号の飾りとしてもその名に恥じないためには、いかに精度の高いものに作り上げるべきか。
という風な課題を、痒い所に手が届くまで実現化した、正しく作り手側が流してきた汗の滲むべく軌跡というものが最大限に押し出された一大としての龍馬号でした!!
アルミバントレーラーとしての両サイドの荷台には、それぞれ土佐闘犬が吠えるペイントに、リアにはかの土佐が誇る歴史的英雄・坂本龍馬の桂浜の像が描かれておりました。
それだけでも圧巻なことこの上なかったのですが、さらにその上煙突マフラーにフロントバンパーが装着されたからには、強大無双なライバル車両なりの威を認めざるを得ない、そんな龍馬号でもあったのです!!
それが非常に惜しいことに、この龍馬号の荷台は、トラック野郎シリーズが完結してから20年ほど経った時点で、あるテレビ番組にて爆破されてしまったようです。
ただそのキャブ自体としては、未だ「トラック野郎・故郷特急便」の舞台となった高知県内にご健在のようです。
詳しくは分かりませんがこの龍馬号の爆破にいたる動機としては、恐らくいっそのこと思い切って新陳代謝を図り龍馬号をリニューアルさせよう、みたいなところで止むを得なかった決断であったのかも知れません。
これは私なりの勝手な憶測でしかありませんが少なくともこの龍馬号自体の後継車両としては、椎名急送という会社により、先代車両と同じく日野はプロフィアという車種にモデルチェンジされている模様です。
勿論この後継車としても先代にも決して劣ることなき龍馬号なりの圧巻を演出していることには、何ら変わりはありません!!
「トラック野郎」は龍馬号なりの無双のライバル性で有終の美を飾る
ここまで来て、やっとこの龍馬号が「トラック野郎・故郷特急便」にて果たした役どころについて、語ることになりました。
でさっそくその龍馬号初登場の場面から入るのですが、オープニングからしていきなり一番星号とジョナサンにワッパ勝負を仕掛けるという、かの「一番星北へ帰る」でのライバル・BIG99との対決にも劣らぬ圧巻の場面でした!!
これだけでもしょぱなからいきなり龍馬号の圧巻が味わえたものでした!!
で、この龍馬号のオーナーとしては原田大二郎氏が演じた、垣内竜次でした。
龍馬号での一番星とのワッパ勝負の後に、ライバルの竜次がぶつかり合った場面としては、あるバーのオーナーであった岩瀬という人物を巡っての、拳同士での格闘でした。
この時点では桃次郎と竜次がそれぞれ、その岩瀬という人物に対する因縁を持っていたようで、いわば「共通の獲物」が岩瀬であったようです。
こうして互いにぶつかり合ったその末に桃次郎と竜次は和解し、岩瀬との決着は土佐名物の闘犬大会にてつけることになりました。
さすがはこの竜次の愛犬もまた龍馬号と名乗っただけあり凄絶な死闘の末、見事岩瀬に勝利できました!!
そして「これこそが泣いても笑っても、トラック野郎シリーズに於ける、一番星号の航海の見納めとなってしまった」場面においても、龍馬号は言うに及ばずその威を遺憾なく発揮し、ライバルとしての最後の重役を成し遂げたのです!!
この龍馬号の支援もあって、大阪は梅田のコマ劇場にて公演を控えていた小野川結花(石川さゆり)を、高知市から高松の12時のフェリーに間に合うように送り届け、小野川結花は見事梅田コマにて、「南国土佐を後にして」を披露できることになったのです。
という事で、1975年より1979年にかけて、全10作を世に送り続けてきた「トラック野郎」シリーズが、誇るべき完結場面を迎えたものでした!!
今回紹介した「トラック野郎・故郷特急便」にて、龍馬号が成し遂げた、その強大無双のライバルとしてのクライマックスについては、以下よりご視聴いただけます。👇
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