YMOと言えば「ライディーン」で、人類文化をさらに塗り替えた!!
我が国には教授・ハリーさん・幸宏さんなるYMOの三大勇士達あっての、世界の音楽文化の歴史であり、より一層YMOという英雄を称えるべくトレードマークとなったあの一曲を中心に、今回は紹介していこうと思います。
前にもお話ししました1979年発表のYMOの通算2枚目のアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」に収録されていた「ライディーン」なる代表曲ですが、最高傑作中の最高傑作として、「テクノポリス」と共にズバリ!! YMOのトレードマークとして長年愛され続けて来ました。
最もこの「ライディーン」に関しましても、収録アルバムのオープニングを飾った「テクノポリス」とは甲乙つけがたいところですが、むしろ私なりの直感では「ライディーン」の方が認知度が高くピンときやすいのではないか、と言うところです。
第一、YMOというグループそのものを知らなくとも、あるいは「ライディーン」という曲名自体を知らなくとも、「どこかで聞いたことがあるような」という心当りがある方も少なくないと思います。
かくいう私自身につきましても、あれは恐らく4、5歳の頃にぼんやりと記憶があるほどだったのですが、そんな物心付くはるか前に覚えていること自体、それだけでもYMOの存在が思いのほか絶大であった証拠でもあります。
早速ですが今回もまた、「ライディーン」なる最高傑作について、その見どころから演出意図、果ては世界文化に一体何をもたらしてくれたか、みたいなところも併せて解いていこうと思います。
YMOなりの、「ライディーン」における新文化創造の演出意図
今回「ライディーン」に焦点を当てつつYMOなる存在価値を語るに当たっては、まずどのみち目を向けずにいられないのが、発表された当時のある流行です。
というのも、YMOが頭角を現し始めた、70年代末期の文明黎明期に当たるご時世においては、インベーダーゲームが喫茶店やゲームセンター等で大衆に親しまれておりました。
まさにその当時の最先端の流行を模り、さらに一層進化させたとも感じ取れる最高傑作でもあった「ライディーン」でした!!
これまた「ライディーン」発表当時と思しき、YMOの3名が出演のイメージビデオですが、もうそのまんまコンピューターゲームの世界観にどっぷりとつかり切っている、そんな感じです。
勿論現在から見ても、一切見劣りすべくイメージはありません。
もし「ライディーン」が生み出されなければ、我が国におけるポピュラーはおろか、全世界において例えばユーロビートやディスコミュージックなどと言う世界観自体があり得なかったといっても、決して的外れではないのです。
また一方では、テクノ系の音楽とは元々「機械技術に依存しているため、人間本来の魂が感じ取れない」等と言う、むしろ批判的な声も見受けられました。
しかし、そのような偏見すらも一切寄せ付けないまでの、魂を揺さぶるべくインスピレーションが「ライディーン」から感じ取れたのもまたまた、揺ぎ無き真実であります。
まさにその真実を証明すべく、YMOなりの演出意図としてここであるインタビューにおいて教授が語っていた、決定的な発言についてお話しします。
というのも、元々「ライディーン」なるタイトルには、「雷電」というニュアンスが込められていたようで、とすれば例えば明治維新以前における日本人という視点からしても、それ自体が革新的な電子技術とでも言うべき印象すら受けます。
それにも増して、さらに決定的な動機となったのが、東海道五十三次の浮世絵的なイメージを全面的に演出したかった、という風な発言すらも飛び出しているほどです。
なるほど、教授としてはYMOが日本人特有の文化を全世界に発信しようとした、発表当時における心意気が決して生半可ではなかったことを、証言しております。
そんなこんなでこの「ライディーン」をいざ視聴してみますと、その演出意図には寸分たりともズレがなかったと感じられるはずです。
まあ音楽性としては、最先端技術の限りを尽くした音作りの世界観と、メロディーラインとしても証言通り江戸時代を彷彿させるべくインスピレーションが堪能できます。
言い換えればまた、「ライディーン」とは最先端技術と古典的感覚の融合により、不思議と新文化創造の世界をグッと凝縮させたものでもありました。
YMOと言えば「ライディーン」で、進化を超えて突然変異に!!
YMOなる先人を表現するに当たっては、実は革新家などと言う言葉を遥かに超越した「突然変異」なる表現も用いられることもあるほどです!!
しかもYMOとしては、その突然変異は人類史上においては、むしろ必然に起こりうるものだと、「ライディーン」始めとした代表曲により物語っているかのような印象も受けます。
その突然変異を実証すべく1つとしてまた、世界的成功を収めてきたアーティスト達への影響も見逃せません。
例えば、エリック・クラプトンなんかは「ビハインド・ザ・マスク」をカバーし、またローリングストーンズでさえ、YMOが生み出した先端技術をお手本にしたと語られているほどです。
勿論、YMOなりの国内における影響としても、劇的なものがありました。
「ライディーン」が学園祭のダンス曲に採用されたり、あるいはYMOのトレードマークであったテクノカットと呼ばれた髪型を流行させたりと、彼らはまさに多角的な視点から見ての、新文化のリーダーでした!!
以上のような型で、今回もまたYMOこそが人類文化を前例なき型で塗り替えた、日本が世界に誇るべき先人的歴史のお手本だったと改めて認識いただければ、何よりありがたいです。
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