「西部警察」仙台爆破計画を振り返り、最終兵器に対する認識を高める
「西部警察」仙台爆破計画は後編において、かの人類最終兵器との極限なる死闘の場面をお話ししていきます。
滝沢を中心に伊庭を右腕としたアナーキスト達一味が核燃料を強奪以来、東北理科大の中里助教授とその息子を誘拐してから彼の能力をふんだんに利用しつつ、核爆弾の製造を実現化してしまいました。
こうして仙台爆破計画は、大門軍団の恐れていた最悪な状況の下で実行されつつあったのです!!
よって今回としましては、あの人類最終兵器に対する更なる理解を、訪問者さん達と共に高めていくためにも、「西部警察パートⅢ」仙台爆破計画は前編も併せて復習しつつ、核爆弾の具体的な概要にも迫っていこうとするところです。
言うまでもなく、核爆弾は人類史上における決定的な「負の遺産」として、全世界において高く認識されております。
にもかかわらずなぜ、今回よりによって私自身の方から核爆弾の話題を出そうとしたのか。
この動機についてですが、ただ単に核兵器撲滅により世界平和を唱えようというところに完結せず、ではなぜ、核兵器のどこが、いかなる危険性を持っているのか。
という風に、感情論だけでなくまずは核爆弾の仕組みを具体的に知ってこそ、初めて人類社会の平和を唱える価値がある、との思考に基づき、これより語っていくとします。
したがってそのために決定的な手掛かりとなった一つが、「西部警察パートⅢ」仙台爆破計画という、正しく人類社会の命運を分けることとなった、極限なまでの死闘が描かれた物語だったのです。
「西部警察」仙台爆破計画型核爆弾の、根本的原理に迫る!!
この度は、物語の中で使用された核爆弾を、私なりには「仙台爆破計画型」との呼称にて、正体に迫っていくこととします。
何よりもまず、仙台爆破計画が如何なるものであったかを知るためには、核爆弾そのものの原理つまり原子核融合による核分裂に対する理解を、押さえていきたいところです。
原子核と言えば、その原料として使用されるのが、ウランです。
同じウランの中でも、広島型原爆と仙台爆破計画型に使用されたのは高濃縮なウラン235と呼ばれる物質でして、最も核分裂を起こしやすいウランの一種とされております。
次に、この高濃縮ウラン235の濃度については、原発などの一般向けには約3%に薄められていると言われていますが、仙台爆破計画型には何と、90%以上の物質が使用されておりました!!
基本的な型としましては、縦の円筒型で頭部の起爆装置で爆薬のTNTを爆破させることにより、上下2つの高濃縮ウラン合体により臨界点を超えて、核分裂が起こるというものでした。
まあ、この辺りの爆発の根本な仕組みとしては、広島と仙台爆破計画型の共通するところであります。
ただ相違点と言えば、起爆装置が落下式によるものなのが、それとも時限爆弾式によるものなのか、といったくらいでした。
今回はまた、下記リンクに仙台爆破計画型の核爆弾に関して、ザッとあらましではありますが、図を書いて説明させていただいております。👇
以上のような、核爆弾製造に成功するまでの、滝沢中心としたアナーキスト一味による手口及び核爆弾自体が如何なるものかについては、「西部警察パートⅢ」仙台爆破計画の前編に描写されております。
ここで話はそれるようですが、実は「西部警察パートⅢ」がこの仙台爆破計画を通じて、後ほど起こったかの世界2大原発事故を暗示していたかのようにも見受けられました。
「西部警察パートⅢ」の今回紹介しているシリーズ放映は1983年で、そのわずか3年後の1986年に最も恐れていた最悪の事態として、チェルノブイリ原発事故が発生したのです!!
この事故による放射能の影響としてまず言えることは、あれから30年以上たった現在もなお、半径30㎞以内は居住不可能と見られ、放出された範囲も北半球全域だったようです。
2つ目としては、忘れもしないあの2011年3月11日の東日本大震災時に発生した、福島第一原発事故です。
少なくとも、未だに半径20㎞圏内は、居住不可能と見て間違いなさそうです。
それもまた「西部警察パートⅢ」においては、原子力機関幹部により半径20㎞以内という予測の発言が飛び出していたり、また皮肉にもロケ地が大震災により甚大な被害を受けた東北地方だったという点も、ショッキングです。
「西部警察」仙台爆破計画により、いかに制作者側の意図を見出すか
今回「西部警察パートⅢ」は、仙台爆破計画における核爆弾を通じて、今まで本サイトにもあり得なかったような話題も取り上げつつ語っては来ました。
ただ、いくら核爆弾のようなあり得ない話題を取り上げ、私なりにその根本的な仕組みを解いていこうとまでしても、本質的な意図を訪問者さん達に伝えられなければ、値打ちがないと思っております。
というのも、単なるヒーロー的な格好良さあるいは日頃味わえないような、ドキドキハラハラのスリル的感覚を求めるだけでは、本来の「西部警察パートⅢ」制作側の意図すら見えてこないと考えてもおります。
勿論、今回の仙台爆破計画に限ったことではありません。
「西部警察」という物語自体が、古今東西全世界における、あらゆる危機対策に通じるものである、そんな認識を持って製作者側の意図を見出していただければ、何よりありがたいです。
したがって、そんな数あるシリーズの中から厳選し尽くしたのが、「西部警察パートⅢ」仙台爆破計画は、前編及び後編なのです。👇
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