「トラック野郎」一番星の遺伝子は進化により永代継承されます
今回は「トラック野郎」の一番星号が残してくれた遺伝子はまさに時代を超え、永代に渡って継承されていくものである、という話題を改めて熱を込めながら語っていきます。
「トラック野郎」において一番星号こと星桃次郎の愛車が世に送り出された時代は70年代、この時期における社会情勢としましてもオイルショックに伴う戦後最悪な経済減速とさらにこの影響を受け大手企業が次々に倒産。
そんな言い方をすると「まるでバブル崩壊後の数十年間と何ら変わりないじゃないか」とあなたも感じることでしょう。
そうです、「トラック野郎」第1弾「御意見無用」が公開された1975年より最終シリーズとなってしまった第10弾「故郷特急便」航海の1979年までは我が国の景気が回復することなく、経済的にもパッとしない時期が続いたとされています。
しかし「トラック野郎」シリーズはこの空気に決して流される事なく、というよりむしろ低迷し冷め切った世相を一気に覆してやろう、とまでの時代に逆行しつつも世を華やかに盛り立ててくれたものでした。
ついては一番星号の飾りにはあれほどまでの生粋で高潔な心意気が決定的に表現し尽くされ、歴代10作において絶えずモデルチェンジを繰り返してきました。
この一番星号は21世紀においても単なる「生きた伝説」ではなくあくまで時代の証人として世のトラック野郎達には言うまでもない歴史的資産の次元で語られ、愛され続けて止むことはないのです。
「トラック野郎」の一番星号を知り私はデコトラにはまっていきました
「トラック野郎」シリーズが終了して実に数十年の月日が流れその間言うまでもなく我らの生活環境はどの角度から見ても当然、放映当時には信じられないまでの別世界へと目覚しき変貌を遂げました。
そんな非情なる変化と時の流れに伴いかつて「トラック野郎」にてド派手に活躍してくれた一番星号も高年式による劣化と闘いつつ、一時は廃車の危機までささやかれたほどでした。
話しは戻りますが一番星号が「トラック野郎」でデビューを果たした1975年というのは私自身がこの世に生を受けた年でもあります。
そこからもなおさら自身と同年である一番星号が共に時代の劇変を生き抜いてきて、今後も未来永劫に渡り共に闘い続ける最高にカッコ良き生き様のロールモデルとして唯一無二な存在なのです。
元々私が「トラック野郎」という最高傑作及びその主人公である一番星号の存在を知ったのは80年代末期のバブル経済期で、13歳の時でした。
あいにくその時期には一番星号の在処を知る由もなかった私でしたがあの時代はまさに世はド派手に飾り立てたデコトラ達で世を豪華絢爛に賑わせていたご時世でした。
そんな最中私としても幾度どなく「今この時期トラック野郎が放映されていればなあ、でなくともせめて一番星号に合えないだろうか」という思いが頭を過りました。
がしかし当時のトラック野郎達はまさに21世紀ではあり得ないほど潤っていて、それゆえに愛車たちの飾りも正しく一番星号の遺伝子を受け継ぐ者としてのこの上なき愛着と誇りが感じ取れました。
まああの頃デコトラの追っかけにはまっていた私からすれば「子供心ゆえの好奇心」の一環であったのかも知れないし、なぜ自分がここまでしてド派手なデコトラ達に惹かれていくのか、考えるすべもありませんでした。
しかし年を重ね時の流れに伴う世の変化に合わせつつ私はこの理由を段階的に知っていく運びになっていきました。
「トラック野郎」一番星号が今世紀においても愛され続ける理由
しつこいようですが「トラック野郎」が放映され始めたあの時期よりこの世は常に非情な千変万化を繰り返してきました。
それに伴い世のトラック野郎達を取り巻く経済情勢もあの頃とは一変してしまっただけでなく、あらゆる産業の過密化と共に彼トラック野郎達による価値観も一番星号が最前線を牽引していたころとは大きなへだたりさえ生じるほどになりました。
まあ古今東西社会情勢の変化と共に無常観は必然として避けては通れないものではあります。
それでは時代の流れと共に今世紀におけるトラック野郎達はあの一番星とは全く別世界の者達として扱われることがあってよいのだろうか?
無論そんなはずはありません。
というのも私が「トラック野郎」に出演し文太兄いが乗ってきた実車と運命の出会いを果してみて改めて
一番星号が残してきた遺伝子は今世紀においても世のトラック野郎達に絶えず受け継がれているのだな
と揺ぎ無き証拠にて教えられたからです。
この一番星号に出会った機会とは2022年5月4日に歌麿会というアートトラックグループ最大手が主催したデコトライベントに足を運び、そこで実際に味わった経験より私なりにも証言しているのです。
確かに70年代の「トラック野郎」のような作品はこのご時世においてはコンプライアンスや社会的規制に法令等々、多角的な視点より制作はまず困難には変わりないでしょう。
事実一番星号のような飾りを施したトラックはこのご時世においてはどの取引企業からも当然に出禁を食らってしまいます。
それでもあのイベントにはまさに文太兄いの生前の生き様を称え、彼の霊を手厚く慰めるかのような愛着がぎっしりと込められたデコトラばかりでした。
かくして今私は悟りました。
「トラック野郎」は一番星号が残してくれた遺伝子は時代を超え、未来永劫に渡って継承されるべくものである
と。
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