「西部警察」悪役に見られる、「天使の顔した悪魔」な奴を教えます
「西部警察」悪役はじめとした話題もまた、私のメディアでは絶対不可欠であって、「西部警察」そのものについても今更ではありますが多角的な視点より語り続けてきました。
中でも悪役ネタからはある意味非日常的に、我らが常日頃から眠らせてきた感覚が痛烈な型でよみがえり、臆病な思考の殻をことごとく打ち砕いてくれる、まあ言わばそんなところでした。
「西部警察」における代表的な謳い文句としましては、「男達は悪が滅びるまで決して諦めない」という風ではありましたが、この物語においてはまた善悪の型枠にとらわれずにあくまで「本物の勝負のための最高傑作」とでも称すべきです。
つまり悪役とは大門軍団にとっての「ライバル」でもあった、と表現すると少しはわかりやすくなるのではないでしょうか?
この視点から「西部警察」の悪役について厳選紹介した実例を、以下の通りに挙げてみます。
まずは自身を検挙したことに対する逆恨みから本物そっくりのスーパーZの「レプリカ」を製造してまで、団長にガチンコ対決を挑んだ元レーサーの深町。
あるいは細菌テロにより日本の完全征服を目指した、果てしなきスケールでの野望を描いた鹿児島編でのロバート・カーソン。
ということで「西部警察」悪役として今回厳選したのもはたまたスケールがとてつもなくデカい野望を描き、悪役としての高潔極まりなき信念に殉じた漢でした。
「西部警察」悪役で最もスケールがデカく、そしてズル賢いこの漢
「西部警察」悪役のなかでいざ、どいつを選ぶ抜こうか? と今回もまたまた迷ってしましましたが、やはり悪役としての有能さに徹底的にこだわるなら仙台編での核テロ計画犯首謀者は伊庭という男です。
むしろ悪役とは異なり、物静かなインテリ青年みたいな第一印象でしたが、ちょうど今回のメインテーマにある「天使の顔をした悪魔」がピッタリでした。
奴こそが「西部警察」においては「人類史上、前人未踏のスケールでの事件を今まさに実現化させてみる!!」との揺ぎ無き信念に殉じた、一種の最もカッコ良き悪役中の悪役でした。
伊庭始めとしたアナーキスト集団は原子力開発センターより移送途中の高濃縮ウラン235を強奪して杜の都・仙台へと持ち込み、奴の東北理科大時代の師匠と思しき助教授で原子物理学を専攻していた中里先生を誘拐しブレーンとして利用したのです。
西部警察署はまさにこの事件を「最も恐れていた、史上最悪の事態」として即座仙台に直行し、宮城県警と連携で大捜査網を敷きました。
そんな西部警察署による決死の捜査をあざ笑うかのようにアナーキストの悪役達は防護服に起爆装置等々、用意周到に準備を進めていった末に核爆弾製造に成功。
西部警察署関係者および宮城県警に「本日午後4時に爆破させる」との声明文を最終宣告として送信。
直ちに爆弾の在処を探し当てるべく大門軍団は声明の発信地点(悪役一味が乗った大型バス)へ向かうも伊庭の一味は警官隊を壊滅させる目的で所持していたTNT爆弾の誤爆により、アジトのバスに乗っていた全員が死亡。
にもかかわらず伊庭だけは唯一生き残った悪役として大門軍団の追跡を受けたその末に、日産サニー宮城の屋上からダイブして息絶えてしまいました。
それでも奴は「西部警察」史上の悪役の中では大門軍団にとっては最もクセの強い強敵であったには変わりありませんでした。
また何よりあの最後の場面でのしぶといまでの逃走ぶりは、いかにも有能でどこまでもズル賢き悪役としての生き様そのものでした。
「西部警察」悪役のような奴らは、忘れたころにいきなりやって来る
「西部警察」の悪役を今回もあれほど声高に語りましたが「西部警察」を最高傑作として語り継ぐ私の立場からは、日頃多くの人達が目を中々向けたがらないような、裏の場面をも認識せずにはおられないというのもあるからです。
一見この小見出しだけでは日頃からお世話になっている人達までをも悪役扱してしまうかのように映るかもですが、いちいち身近な人達を悪役扱いするのではないので誤解しないで下さい。
ただでさえ身近どうのこうの関係なく、「人間の皮をかぶった悪役」達は、まるで天災のようにある時いきなり現れるともいわれます。
その手の悪役達の主たる狙いとしては相手の弱みにつけ込むことでじわりじわりと追いこんでいき、自らの欲望を満たすために人を容赦なく食い物にします。
こんな悪役達にとっての標的になる悩みとは、
①経済的に深刻で生活が困窮している
②公私を問わず対人関係でなにがしかのトラブルを抱えている
③異性にモテないことや容姿をコンプレックスとしている
④基礎疾患含め、健康面での悩み
まあ大雑把にはこんな感じでしょう。
また上記とは逆に相手のスキルや能力を巧妙に利用する手口も存在しますが、この点では伊庭とはまさにむしろ相手の「強み」につけ込んだ、「西部警察」史上特有な悪役だったと言えます。
それもかつて師と仰いだであろう中里先生を利用したという点でも「身近または気心知れた相手であってもものの見事に裏切られる」という、この世の闇の部分までをも鋭く突いている感覚です。
あなたももしや幼馴染によるさり気ない口車に騙され悪徳商法のカモにされたり、気心知れた隣人にも些細なきっかけで突然悪口を言いふらされ社会的評価を下げられたり・・・・・等々の悩みがいきなり降りかかってくるかも知れません。
転じて「西部警察」での悪役との戦いは、こんな時のためにあなたが我を見失わずに身を守りぬくためのバイブルにもなってくれると信じ、今回も熱く語りました。
「西部警察Ⅲ」での仙台編(第32・33話)は下記よりご視聴いただけます👇
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