「西部警察」悪役達が予言してきた、未来のカタストロフィー(破滅)
「西部警察」悪役達の生き様からは、善と悪の枠に当てはまらない感覚で、漢同士の熾烈な闘いを学べると私は何度も語ってきました。
「西部警察」とはかくいう悪役という視点に立ってみても、これまた一種の合わせ鏡となり得るわけです。
今回はそんな悪役達の生き様より、今世紀において世を震撼させた例の犯罪組織による不幸な一連の事件をバッサリと斬っていくこととします。
「西部警察」ネタを語るに当たりタイトルからしていきなりネガティヴな印象を与えてしまうかも、ですが、この物語における悪役達は現代を生きる我らに対しても暗い現実を暗示してきたのも変わりはないのです。
即ち我らは悪役なりの闘いのドラマを観てスリルを感じ、熱く盛り上がるだけで終わるべきではありません。
「西部警察」のあれらの裏に隠された、悪役なりを演出意図たるものを社会情勢と照らし合わせることで、初めて歴史的最高傑作としての価値が発見できるのです。
かくいう「西部警察」の悪役達による役割とは、具体的には言ったいどういう風なところにあったのか?
そして現代を生きる我らとしても「西部警察」悪役達が予言してきたカタストロフィーから身を守る方法とは?
前置きが長くなりましたが、今よりこれらの課題を解いていくこととします。
「西部警察」悪役達による現代へのメッセージはこの回から
「西部警察」でも今から紹介する回は悪役のイメージよりむしろカッコ良き英雄物語としての認知度が高いシリーズです。
これぞ名古屋ロケはかのお化け煙突倒壊によるダイナミックなクライマックスですが、同時に今回は本シリーズにおける悪役の視点からも現代に対する予言を発見していくとします。
「西部警察」名古屋ロケは後編に当たる回で、正式なタイトルは「西部警察Ⅱ」は第38話「決戦・地獄の要塞 名古屋編」。
事の発端としては西部警察署に都内で偽札事件発生の一報が入り、指名手配犯を追って大門軍団が名古屋へ。
一足先に来ていた鳩村が愛知県警本部前でいきなりこの指名手配犯の暗殺現場を目撃というショッキングな場面に直面。
指名手配犯の名は北島と判明するや否や、奴の自宅を捜索に出た鳩村と同じ大門軍団は沖田がそこではたまた驚愕の事実を目の当たりにしたのでした。
その1は奴の息子が「お化け煙突」と呼んで大きく煙突の突き出た工場を画用紙に描いていました。
2つ目は北島と同じアパートの住人が何と、全員印刷工場勤務の経験あり、とのことだったのです。
まあこの2つからしていきなりネタバレしていたのは事実だったのですが、今より今回の事件で暗躍してきた悪役達による一連の足跡も追いつつ紹介していきます。
あれから間もなく名古屋市内をあさくまステーキにて襲撃事件が多発、ここで1人の若き女性スタッフは犠牲となり彼女と親しかった鳩村の幼馴染の清水陽子も九死に一生を得ました。
そこで初めてこの回の悪役が登場してくるのですが、実のところ奴は陽子の知り合いのバーのマスターであり、前述の北島と犠牲になった女性スタッフを明治村で撮影したことによる口封じが目的でした。
一方は鳩村はこの悪役を追って辿り着いた先はまさかのことで、北島の息子が描いていた前述の「お化け煙突」の突き出た工場。
しかし工場内で鳩村は悪役の1人に襲撃されて音信不通になるも、西部警察署は目撃情報より間もなくこの現場を察知して直行しました。
「西部警察」悪役達はこのクライマックスでカタストロフィーを予言
「西部警察」名古屋編の続きを紹介しますが、まさしくここからのクライマックスへと通じる展開こそが当時の悪役達が予言してきた震撼の未来像である、と言いたいのです。
あの場所とは偽札製造現場そのものであり、この煙突の真下に鳩村は工場のスタッフと共に口封じ目的で監禁されるも、西部警察署に救出されるというクライマックスを迎えたのです。
西部警察署は事件の悪役の黒幕として相沢という男の存在を確認済みで、奴もまた都内から名古屋へ応戦に向かったとのことでした。
鳩村は人質達の上着をかき集めて燃やすことで煙突から煙を起こし、存在を知らせました。
西部警察署は愛知県警と組んで応戦していく中で団長の指示により監禁場所へ強行突破し、救出と共にかのお化け煙突はダイナミックに倒壊しました!!
つまりこの語り草となった煙突倒しの目的としても、あくまで悪役達による口封じには変わりなかったのです。
以上に語って来た「西部警察」名古屋編を悪役の視点から見つめ直すと、皮肉にも立て続けに起こって来た組織がらみの特殊詐欺や強盗事件をあの時既に暗示していたというのが信じたくない事実なのです。
大雑把に当てはめてみるとあの「ルフィ」が黒幕でかつ偽札製造を命じた指示役といった悪役一味であり、実行役が暗殺された北島及び製造工場のスタッフ、みたいなところでしょう。
そういえば「ルフィ」と思しきあの強制送還された4人のうちの1人(Y)がかつて某売れっ子芸人・kさんと共に逮捕された、そんな話題が世を驚愕させました。
ただkさんは無実が証明されて釈放されるも、結果Yに騙されてギリギリの危ない橋を渡ったには変わりありませんでした。
最も売れっ子であるがゆえに世間からの風当たりもハンパなくきつくていかにも針の筵(むしろ)に立たされた様子でした。
よってkさん自身としてはその辛い現実をあくまで真摯に受け止め、社会的信頼のためにも誠意のある謝罪の意思を表明した模様ではあります。
⇒「西部警察」悪役を紹介することで、私の黒歴史も語ってあります
「西部警察」悪役達が教えるカタストロフィーからの脱却
「西部警察」悪役達の視点から語って来た名古屋ロケのクライマックスではありますが、ここでまとめるならカタストロフィーとは即ち犯罪組織による秩序崩壊の地獄絵巻、みたいなところです。
今更ですがkさんがはまったような罠にはめられ、実際に敢行してしまったが為に一生を破滅させてしまうような人間が多く存在するのもまた信じたくない事実なのです。
数十年も前に「西部警察」で描かれてきた悪役達による物語は現実世界では「闇バイト」等として姿形を変え、虎視眈々と市民の心のスキを狙ってやみません。
これはもう一旦手を出せば人生終了してしまうものであり、実際に終了せずともギリギリ一歩手前の経験をした人達もいるでしょう。
転じて「西部警察」等々最高傑作をメディアで紹介する我等の立場からも、時としてあのような黒い闇の現実に目を向けてみることもまた必要なのでは、と感じております。
人間誰しも臭いものに蓋をしたくなるのは一種の情には変わりないですが、かと言って蓋ばかりしていても何も変わりません。
具体例を挙げるならコロナ禍においても生活困窮のために金に目が眩み、1日ウン十万から百万以上の案件に手を出したが最後、一瞬にして家族や財産、一切の社会的信頼を無くしてしまった。
それもこの手の罠に引っかかるのは老若男女関係なく、時には真面目な大学生であったり、時にはごく普通のサラリーマンであったり、またある時には主婦だったり60代以上の現役引退世代までと、開いた口が塞がらないほどです。
この現状を踏まえた上で我等は情報発信するクリエーターとして一体何をすべきか、私なりにまとめてみました。
前述の信じられない現実を的確に把握の上で、誘惑に流されずに身を守りつつ、いつ身近に潜んでいるか分からない悪役達との闘い方を発見していく。
これによりかつて破滅手前を味わったことによる心の傷が消えない人達が1人でも前向きになれる切欠となってくれれば、何よりうれしいです。
「西部警察パートⅡ」第38話「決戦・地獄の要塞 名古屋編」は、下記よりご視聴いただけます👇
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