「トラック野郎」を最高傑作として紹介に当たり、これはタブーです
「トラック野郎」を最高傑作として何度も何度も熱く語って来た継承漢ではありますが、ここで今さらながらお伝えしておきたいある1つのことがあります。
「トラック野郎」はあくまで最高傑作と称しているからには当たり前と言ってしまえばそれまでですが、それは「いかなる場面であっても、駄作扱いしない」という事です。
トラック野郎 駄作 みたいなキーワードの検索結果も目につきますし、これはこれなりに検索意図があることだとは思います。
確かに「トラック野郎」をいかに最高傑作として紹介する立場にある私も、人間である以上は好き嫌いといった感情は避けて通れません。
あなたが例えばある1つの最高傑作の愛好家であったとしても、「あの場面はどうもイマイチだな」とか「あの俳優は演技がパッとしないな」その他実に様々な感情が存在するとは思います。
「トラック野郎」においても話題が爆走航海と借金問題では見る側の印象が異なるに違いありませんし、実際私としても「あの場面はもっとこういう展開であったらさらに面白くなってたに違いないな」と感じた事も少なくはありません。
それでも「トラック野郎」をなぜ何度見ても私自身が決して飽きることなく没頭して楽しみ続けられるのか、ここをまずはお話ししていきたいのです。
とはいっても「トラック野郎」が大衆娯楽の最高傑作であるから、みたいな理由に完結するものでもありません。
言うなれば「トラック野郎」が最高傑作である以上は、多角的な視点より見つめ直していくところにこそ、クリエイターとして紹介していく価値がある、とも言いたいのです。
てなわけで、「トラック野郎」を最高傑作として語る立場から、改めて熱を込めてお話ししていきます。
「トラック野郎」を最高傑作としてなぜ飽きずに楽しめるのか?
言うなれば「トラック野郎」は単なるエンタメ超大作という枠を遥かに超えた最高傑作である理由を、今回は解いていきたいのです。
もとより本物の最高傑作と称される作品全てに共通するのがまさにそこで、実はこれ「トラック野郎」に出会ったあの当時既に目覚めていた感覚でもあります。
まず1つは21世紀ではタブーで放送不可能とされる場面であっても、というかむしろだからこそ余計に私自身を目覚めさせる熱量が込められていたように感じます。
爆走航海に限らず、ワッパ勝負からライバルとの格闘だけでも、令和のご時世からすれば当然のように有り得ない場面です。
にもかかわらずいくら制作不可能なご時世であっても、動画配信やDVDで楽しめるというのは、少なくとも歴史的最高傑作としての価値があるという、揺ぎ無き証拠でもあります。
「トラック野郎」だけでなく「西部警察」なんかでも同様に楽しめるということは、少なくともそれだけ社会的な需要がある、ということには変わりありません。
確かに「トラック野郎」をリアルタイムで楽しめた70年代当時とは社会情勢や生活文化も信じられないほど劇変しており、それゆえ現代にはないスリリングな世界を求めたがるのも最もな理由です。
しかし最高傑作として私が選び抜く理由というのは、さらに濃いものでもあります。
言ってしまえば「トラック野郎」での一番星の闘う姿をいやが上にも照らし合わせざるを得ない、そこまでの臨場感が押し迫ってくるからです。
もし自分が「一番星の立場だったら」あるいは「ライバルの立場だったら」みたいな問いが次々に頭に浮かんでくるものなのです。
一番星の爆走航海からマドンナに愚直に尽くす姿、果ては相棒のジョナサンを一喝する場面にまで自分自身を置き換えてみる。
こういうところにこそ「トラック野郎」を最高傑作として私自身が飽きもせずに楽しめる神髄を見出せる、ってなものであります。
「トラック野郎」が最高傑作としてあなたのためにもなってもらうには
「トラック野郎」を最高傑作と称すれど、決して駄作扱いしない理由とはまとめるなら「ためになるかならないか」まさにここに尽きるのです。
しつこいようですが、最高傑作と称してここで紹介するからには、それに見合うべく高い社会的需要があるのは当たり前です。
一見つまらない、どうも刺激が足りなさすぎると感じても、あなたの視点次第です。
どんな最高傑作もあなたの視点によりどこかでためになると、今回を通じて私は言いたいのです。
即ちその1つが「トラック野郎」であり、私自身の価値観を変えてくれただけでなく、この最高傑作があったからこそ今までやって来れたんだな、ってこと。
具体的に言いますと、「トラック野郎」とは確かに勝負の世界が主な醍醐味で、一番星の愚直な生き様から精神論や闘争心みたいなのが合わせ鏡として真っ先に来るものです。
私も例外なくそうでした。
しかし同時に「トラック野郎」とはネットワークの最高傑作でもある、と称されてきたように、最終的には人と人とのギヴ&テイクの関係を学ぶ教本なのです。
一番星がライバルと派手にぶつかり合ったその末に互いを分かち合い、ゆくゆくは爆走航海のクライマックスで一番星の支援の場面へと展開していく。
あなたにも「トラック野郎」を最高傑作として楽しんでいただくなら、まさにここで日頃からの人とのより良い関係を学び取り、モノにしていってほしいです。
以上のような視点より、「トラック野郎」を紹介するに当たり「駄作扱い」こそが立派なタブーである、と強調したいのです。
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