「トラック野郎」ヒロインが語る「男一人旅、女帰り道」の本当の意味
「トラック野郎」ヒロインとひとえにいってもそれだけでも実にピンきりではあります。
「トラック野郎」ヒロインとはまず何より一番星にとっての恋のマドンナ、というだけでなく、例えば女トラック野郎としての紅弁天や姫だるま、といったむしろ男勝りなキャラも登場しては来ました。
とはいえ、「トラック野郎」全10シリーズを客観視したところ、やはり何てったってヒロイン=恋のマドンナというのがまず第一にピンと来るところでした。
で、今更ながらそれぞれのヒロインが「トラック野郎」での一番星のライフスタイルにおいて果たしてきた共通の役割、というものが新たに発見できたのです。
それは「トラック野郎」こそが古今東西における人類社会の男女関係における、一種の社会的なルールを描いてきたという真実です。
まず「男一人旅、女帰り道」というタイトルからしてどこか封建的な、男尊女卑的な響きを感じられたかもしれません。
しかし「トラック野郎」でのヒロインのキャラを客観視した結果、私なりに持ちびき出してきた答えの1つでもあるのです。
くれぐれも「トラック野郎」は男尊女卑の作品だ、あるいはカリスマ継承漢が女性差別主義者だ、等という偏見を捨てて、このコンテンツからあなたにも私なりの、身になる気付きというものを受け取っていただきたいのです。
以上の点を踏まえつつ、「トラック野郎」ヒロインのキャラをポイントを絞ってピックアップしつつ、今よりおさらいしていきたいので宜しくお願いします。
「トラック野郎」ヒロインのキャラにおける共通点をおさらい
「トラック野郎」ヒロインとしての恋のマドンナとは、言うなればハードボイルドでガツガツした、男勝りなイメージはほとんどありませんでした。
まあ一番星のキャラからすると、むしろ必然だったと言いたいところですがではなぜ、必然だったのか?
ここで今回の主題を解くためにもまずは「トラック野郎」ヒロインとして、第5弾「度胸一番星」に登場した乙羽水名子を具体例としてお話ししていきます。
このヒロインの役どころは新潟は佐渡で小学教師を務めており、一番星が彼女に一心に尽くすために同じ教師を目指す、というストーリーでした。
キャラ的にはおしとやかな癒し系、みたいなところでしょうか?
水名子は「トラック野郎」歴代ヒロインの中では唯一、一番星と恋愛成就しプロポーズしたキャラでもあったのです。
ここで一番星は教師を目指していく中で算数の分数式が解けない、果ては生まれつきの水が苦手で海で溺れかかる、等々の失態の場面もありました。
それでも水名子は不器用ながらも実直に徹する一番星の姿に惹かれていくようになり最終的に彼女の方からプロポーズ、という展開になったのです。
ついでに「トラック野郎」ヒロインからはもう1名、第6弾「男一匹桃次郎」に出演の小早川雅子についても具体例として紹介します。
彼女も例外なくおしとやかな癒し系の女子大生といったキャラでもありましたが、同時に剣の道に一心に打ち込む、武道家としての顔も持ち併せていたのです。
「トラック野郎」の他のヒロインのキャラからするとむしろ異質でもあったように思います、今考えると。
それも一度は一番星と直接剣を交えて対決し、天下無敵、最強なはずの一番星でさえ手も足も出ず、惨敗を喫したほどの凄腕でした。
そこで一番星は雅子に負けまい、と1か月間山中にこもっても武者修行の後、再度対決することに。
この勝負、初対面より雅子の方が一番星の鬼気迫る気迫に圧倒され、すんなり負けを認める型になりました。
「トラック野郎」ヒロインから人類社会における男女のルールを学ぼう
「トラック野郎」ヒロイン達のキャラを前述のような型でピックアップしてお話ししてきたのは、まさに古今東西における人類社会の一種のルールを描いているから、という気付きによるものです。
冒頭の「男一人旅、女帰り道」というセリフですが実は「トラック野郎」主題歌は「一番星ブルース」の歌詞のい1フレーズでもあって、言い換えれば「男は度胸、女は愛嬌」ってなところでもあります。
この視点から「トラック野郎」でのヒロインのキャスティングを見直すに当たり、決定的な演出意図が読み取れるのです。
そもそもなぜ、「トラック野郎」のヒロインには前述の小早川雅子のようなキャラはさておき、ハードボイルドで男勝りなキャラが存在しなかったのか?
といいますのも、人類社会がスタートして以来、少なくとも数千年という時の流れにおいては男は最終的に体張って女を守る立場にある、ってのが根幹のルールであるという所にあります。
但し、間違っても女は男に対し絶対服従すべし、と言いたいのではありませんし、何も姫だるまのような男勝りなキャラを否定しているのでもありません。
要は私自身としても「トラック野郎」での一番星の生き方を見て育てられてきた、という認識からも、女性には無駄に身の危険を冒すリスクを負ってほしくはないのです。
ここがせめてもの男心でもあり、勿論私に限ったことではなく、古今東西において共通するものだと。
例えばカマキリのような世界は別として、最終的にオスがメスを体張って守る立場にある、というのが人間社会に限らず、古今東西の野生動物にも共通するルールだといえるのです。
言い換えるなら私自身カリスマ継承漢を名乗るからには、まさにこの名の通り男として、クリエイターとしてより一層のハードボイルドさを前面に押し出して行く必要があると心得ております。
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