「トラック野郎」一番星がデビューした1975年は、こんな年でした
「トラック野郎」で一番星がデビューを果たしたのは第1弾「御意見無用」というサブタイトルのシリーズであって、時は1975年8月でした。
「トラック野郎」での一番星による生き方を訪問者さん達に紹介してきた私からは、常にこの話題について口を酸っぱくして話しては来ました。
そこで今回は「トラック野郎」で一番星がデビューし、かつ私たちがこの世に生を受けた1975年という1年間を、ごくごく限られた資料の中からも情報を広い出しつつ、振り返っていくこととします。
まずは「トラック野郎」誕生エピソードとこの年における社会情勢から見つめていくこととします。
時はオイルショックの余波による景気低迷が続いており、この前年辺りには戦後最悪のマイナス成長を記録し、大企業の倒産も相次いだとされております。
それほどまでに過酷な状況下をものともせず、「トラック野郎」の原案を持ち出した愛川欽也先生に菅原文太兄い、そして東映はじめとした製作者陣は費用がない、時間ないない尽くしにもかかわらず事を進めていきました。
こうして一番星号の1代目が前述のように1975年8月第1弾シリーズ「御意見無用」で正々堂々のデビューを果たしました。
因みにこの初代一番星については三菱ふそうのTシリーズという車種でした。
それも何と、ボロボロの中古車を満艦飾に飾り立てた(!?)というくらいだから、その愛着心がハンパなく熱かったことがよく分かります。
⇒「トラック野郎」を最高傑作として語り継ぐ私なりの経験と心構え
「トラック野郎」一番星2代目の登場と、1975年の時代背景
「トラック野郎」一番星がデビューした第1弾は予想を大きく裏切るような興行収入を叩きだしました。
これにより当初は予定になかった第2弾シリーズ製作も、この年の秋に実施されることになりました(興行収入7億9400万円で、1975年邦画配給収入8位)。
一番星号も先代のTシリーズからFシリーズへとモデルチェンジされたこともあり、飾りとしても一回り、二回りと大きく進化。
そして同年12月に第2弾シリーズ「爆走一番星」が公開され、これまた前作を上回る興行収入を記録。
こんな勢いで「トラック野郎」シリーズは以後1979年12月まで盆、正月映画と1年あたり2シリーズの計10作が世に送り出されることとなりました。
一方「トラック野郎」で一番星がリアルタイムで活躍していた1975年には、その他どのような最高傑作が世に送り出されたのか、についても少し触れてみます。
この頃の銀幕俳優としてまずは一番星を演じた菅原文太兄いの先輩でもあった(高倉)健さんが言わずと知れて不可欠な存在でした。
ズバリ!! この年にもまた健さんが史上最大のパニック超大作「新幹線大爆破」に犯人役で主演し、「トラック野郎」と比較されたりもしました。
収益的には「トラック野郎」に及ばなかったものの、1975年3月に東海道・山陽新幹線が東京~博多まで全通したこともあり、大きな話題を呼びました。
次いでに音楽業界についても少し触れてみます。
そうです、1975年というのはロックの神様は永ちゃんこと矢沢永吉兄いがキャロル解散後にソロデビューした年でした。
話しは遡りますが、永ちゃんが伝説となったかのキャロル解散コンサートを実施したのが1975年4月13日。
個人的な話ですが、私は1975年4月14日生まれで、即ち偶然にも私の誕生前夜だったのです!!
こうして振り返ってみると、「トラック野郎」一番星がデビューし、私が生まれた1975年とは、厳しい経済の下でもエンタメ業界に大きな転機が訪れ、活気に満ちた1年だったなとつくづく感じます。
「トラック野郎」一番星デビューの年から令和の生き抜き方を指南
「トラック野郎」で一番星がデビューした1975年とはオイルショックの余波もあり、経済的に大変厳しい状況下にあったといいました。
がしかし実はここから令和のご時世を生き抜くための指南のバイブルが見出せる、というものです。
「トラック野郎」とは即ち戦後最悪と言われた風潮にむしろ抵抗するかの如くより派手に、賑やかにこの世を盛り上げていこうぜ!! みたいな心意気が大衆を牽引し、空前絶後の大成功を果たしたのでした。
これはゆくゆく「トラック野郎」で一番星が活躍中の70年代における経済不況から脱却し、我が国の未来を活気づけるきっかけになってくれたといっても、決して的外れではありませんでした。
そんな不況のトンネルからの脱出は、令和で言うと人類史上前代未聞なパンデミックに陥れたコロナ禍からの脱却にも酷似すると私は考えております。
以前当たり前だったことが一切通用しなくなり、人と人との接触が軒並み絶たれたことで、全人類がまさに行く先の見えぬトンネルの中で迷走するのみでした。
しかし気が付けば2023年5月の連休明けのタイミングで、以前禁止されてきた諸々のイベントや人と人との接触が一斉に解禁されたりと、ようやく従来通りの活気が戻ってきてくれました。
まさにこのコロナ禍において私はクリエイターとして、「トラック野郎」での一番星の生き方を実に多くの視点より語り続けてきました。
言うなれば私としても「トラック野郎」での一番星と共に、コロナ禍という人類史上前代未聞の困難を乗り越えることが出来たのだな、と今回のコンテンツを通じて悟りました。
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