「トラック野郎」の映画公開の順番と、桃次郎の出世ぶり
「トラック野郎」の映画10シリーズの順番から、私が気付いた進化
今ここにきて、「トラック野郎」の映画シリーズについて、改めて「公開の順番」という、客観的な視点で見直してみたいと思います。
なぜか、と言えば、トラック野郎という映画を、広い視点で見渡すことによって、その公開の順番とそれに伴う主人公の桃次郎だけでなく、その他キャストたちのそれぞれの役割というものからしても、トラック野郎の映画としての進化をどこかで発見出来るだろうと、私なりに考えているからです。
よってこの映画「トラック野郎」における、公開の順番に沿って、ひとまずはハイライト・スポットとなった主人公にとっての節目なり転機というものから探っていくと分かりやすいと思います。
私なりの独断と偏見にすぎず、飛び飛びな説明になってしまうとは思うのですが、まずは大まかに、シリーズの公開の順番を追いつつ、心に残った決定的な場面から捉えていきましょう。
「トラック野郎」なる映画の皮切りとなった第一作目・「御意見無用」それ自体がまず、桃次郎の出世、というよりも、文太兄い自身にとっても俳優としての出世作であったのです。
この第1作目のヒットによって、「トラック野郎」の映画シリーズを続行していく決断が下されたのです。
その次の第2弾のタイトルがまた、「爆走一番星」という、トラック野郎なる映画を語っていくのに最も決定的な「爆走」なるキーワードからして、トラック野郎シリーズ続行への新たなる決意が読み取れたものです。
次の第3作目「望郷一番星」の舞台は、いきなり前半期よりドカーンとダイナミックにも北海道に移りました。
桃次郎のライバル、カムチャッカとのワッパ勝負に格闘シーンを始め、いかにもその広大なロケ舞台に見合うべく、桃次郎の仕事ぶりとしても、以前よりも一回り、二回りも大きくなったような感じでした。
しつこいようですが、ここにおけるクライマックスの爆走シーンがシリーズ前半よりいきなり命懸けで、40トンの荷を積んで吊り橋を渡り切るという、落ちたらまず助からないような場面も主人公は乗り切ってきたのです。
そんな場面を生き抜いて、さらに次のトラック野郎シリーズの「天下御免」では、窮地に陥った一家を救い出すために20トンの荷を積んで、行き止まりの道なき道を乗り越えての航海にも成功しました。
この場面については、過去の記事にも記載してあるので、確認の方よろしくお願いします。
以上より、この3作、4作においては、順番的に前半期でありながら、桃次郎にとっても今後の出世を大きく左右すべく第一関門であったと、私は考えております。
「トラック野郎」の映画公開の順番と、さらなる主人公の進化
映画トラック野郎シリーズの前半期よりいきなりの生死を賭けるべく難関を乗り切った桃次郎が、次なる順番で待ち受けていたのは、まさに主人公としての、飛躍的な出世の勝機でした。
映画トラック野郎シリーズ第5弾・「度胸一番星」においては、これも繰り返しにはなりますが、何よりもその桃次郎の出世のために大役を果したのが、かの千葉真一氏演じる譲治が率いる、ジョーズ軍団5名でした。
桃次郎との5対1のワッパ勝負からして、まさに桃次郎の真価が前代未聞の型で問われる場面に直面しました。
そして、譲治との格闘シーンで、凄まじきデッドヒートの末に、見事桃次郎が勝利を収めるのですが、根本的に今までの勝負と大きく違ったのは、そのライバルの譲治役の千葉真一氏自身が、これまた未だかつてなかったほどのやり手のライバルであったことです。
当時より既に空手等の格闘を主にしたアクション映画にて、名を馳せていた千葉真一氏だけあって、桃次郎との格闘シーンも今までになかったような格の高いものとなり得たのです。
ゆくゆくこのライバルの譲治が、激突の末に桃次郎のクライマックスの爆走シーンにて手助けする型となったのですが、その仕事ぶりとしても、今までのライバル達とはひときわ違ったような快い引き受け方だったように思います。
もう一つ、このシリーズ第5弾においては、毎回失恋のオチになる桃次郎が、初めてマドンナと両想いになった上、逆にそのマドンナの方からプロポーズされたのです!!
この決定的な場面により、今までの映画「トラック野郎」愛好家たちの想いを裏切る型での展開にもなりました(そのマドンナは、のちに台風による水害で帰らぬ人となってしまいましたが)。
以上より、この映画トラック野郎シリーズ第5弾「度胸一番星」としては、例えば第3作「望郷一番星」にあったような、ヒヤリとする場面はなかったものの、順番的にも中盤であったゆえに、桃次郎だけでなく、一映画作品「トラック野郎」としての大きな飛躍でもあったなと、私なりに考えております。
そして第7弾・「突撃一番星」では、一番星号の飾りからして、これまた今までにはなかったようなUFOをモチーフにして、当時の最先端的な感覚を前面に押し出した演出をなしておりました。
ここでのハイライトスポットですが、何と桃次郎とぶつかり合ったライバルと、マドンナとの関係を手助けするという、なかなか映画・トラック野郎シリーズではありそうでなさそうだったクライマックスを迎えたのです。
それもなんと、瀕死の重傷を負ったライバルを、休日であったにも拘わらず、手術してくれる病院を探し出して一命を取り留めるという、これまた壮絶なラストシーンでした!!
次作の「一番星号北へ帰る」のクライマックスにおいても、桃次郎は危篤状態に陥った患者を救うための透析装置を運んで患者の一命を取り留めるなど、映画「トラック野郎」シリーズの順番的に後半期に差し掛かった時点では、桃次郎により救急隊員たちも顔負けの仕事ぶりを発揮してくれたのです。
これら後半期にして、今まで幾度となく常に立ちはだかる関門を突破し続けて目覚しき出世を遂げた桃次郎にとっても「人命救助」という、今までにはなかったような捨て身の課題も課せられ、またまたカリスマとしての器が大きくなったことを教えられました。
次なる第9弾「熱風5000キロ」では、タイトルからしてそれまでの主人公の年季の入った仕事ぶりをこれでもか、というほど教えられました。
そしてついに映画・トラック野郎シリーズの第10弾にして最終作となってしまったのが、「故郷特急便」でした。
桃次郎がマドンナと両想いになるも、桃次郎が自分自身の結婚よりも、マドンナ自身の夢の実現を後押ししたという、それまで常に一回り、二回りと成長し続けてきた桃次郎自身、誰もが真似できないような生粋なクライマックスを見せてくれました。
元々予算的にも時間的にも厳しい状況で生み出されたという、映画・トラック野郎シリーズ第一弾「御意見無用」ではありました。
それを実証すべくものとして、主人公の成長に合わせて、それぞれの節々における一番星号の装飾の変化にも注目していただきたいものです。
その映画・トラック野郎の主人公の愛車である一番星号の変化の順番についてですが、あくまでもこれは同時に桃次郎自身の出世に伴うものとしてとらえてもらえれば、より一層映画「トラック野郎」の高い価値というものが、見えてくるものだと思います。
「トラック野郎」の映画公開の順番を、逆算により真価を見出す
今回は映画「トラック野郎」の公開の順番を追いつつ、主人公の成長の軌跡を辿ってきたわけでありますが、同時にこの順番というものを、「逆算」して見つめていくという思考も欠かせないと、私なりに思っております。
つまり、自分自身はゆくゆくどういう風な人物像を目指しているのか。
ひとまずはその「最先端」の地点に、視点を定めてもらいたいものです。
偉そうなことを言うようですが、まずはそこに焦点をおいてこそ、現時点の自分自身は如何なる思考のもとに、如何なる実践をなすべきか、という事が少しずつではありますが、見えてくるのではないでしょうか。
例えば、私であるなら、なんらかの手でどこかの誰かに教えを説き、目標に導いていけるような存在になりたい。
そのためにも、こうしてブログ運営のコツコツとした積み重ねによる投稿により、少しずつ気づきの上にさらなる気づきを積み重ねて、自分自身の思考の型枠を打ち破りつつ変化を試みる、といった感覚を常に手放さずに生活を営んでいくことです。
言い換えれば、実践なくして、変化に気づくこともまずないでしょう。
ここで、さらに私が何よりもお手本としたい心構えとは、かつてこの映画「トラック野郎」の主人公が唱え続けてきた、天下無敵なるものです。
この天下無敵とは、すなわち如何なる場合であっても、諦めたら全てが終わりだ、という事です。
人間誰しもまず、お互い心身ともに不調でテンションが思う様に上がらない、という事は度々ありますが、それでも常に諦めずに何かを実践していくとともに、「私には後退はない、如何なる場面においても前進している」ということを忘れずに意識していきたいものです。
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