「西部警察」は鹿児島ロケにて、雄大な自然を背景に凄絶な死闘物語
今回は「西部警察」鹿児島ロケでのこれまた2つとない独特のテロ組織とのまさに一国の存亡を賭けた死闘の物語について、お話ししていきます。
この鹿児島ロケは「西部警察パートⅢ」での第17話(1983年8月28日)「吠えろ !! 桜島 – 鹿児島篇 -」というのが正式名称です。
それでいて「西部警察」シリーズの中でもまさに大掛かりな伝説の企画として語り継がれてきた全国縦断ロケの中では、第6弾・鹿児島ロケに該当する回でもありました。
まず第一にこの鹿児島ロケと初めて聞いた時にピンと来たのが、あの豪快な九州男児というイメージではありました。
がしかしそれと同時に、改めてこの「西部警察」の鹿児島ロケを視聴してからというものの、正しくその豪快なだけでなく、優美な土地柄というものも認識させられた感じでした。
まず何より鹿児島と言って、大衆が第一にピンと来るのが、あの桜島の風景ではないでしょうか。
鹿児島はその雄大なる桜島を背景に「東洋のナポリ」という別名を持つほど、国際的な視点からも屈指の観光として高く評価されております。
つきましては、この土地柄的な視点からもまた、「西部警察」における製作者側の演出意図というものが読み取れるのではないかな、ってなところでもあります。
よってこれより「西部警察パートⅢ」は鹿児島ロケにおける物語の展開を紹介しつつ、またそこから現代の我々に何を教えようとしているのか。
みたいなところを、新たに発見していこうと考えております。
「西部警察」は鹿児島ロケ特有の兵器と、事件の発端
鹿児島ロケに用いられた肝心要の題材としましてはこれまた細菌(生物)兵器という事で、あの仙台ロケでの核爆弾と併せて、西部警察史上1、2を競うべくものだったのかな、ってところが、私自身の印象でもあります。
まさにこの細菌兵器というのが、死亡率100%でどんなワクチンも抗生物質も一切通用しない、世界最恐の兵器の1つであったとされています。
で、その細菌兵器による破壊力を利用して我が国を滅亡に追いやろうと計画していたのが、ロバート・カーソンを筆頭とした組織だったのです。
カーソン一味は細菌兵器を沖縄は宜野座にて廃棄処理のための輸送途中であった米軍を襲撃し、強奪したのです。
では、このカーソン一味に関する情報を西部警察署はいかにして知りえたのか、まずはここから入っていきます。
ある日、鹿児島から都内に戻ったとされる松村という男性が、後をつけてきた不審な男に暗殺されたのです。
そこから大門軍団による捜査が開始され、松村の所持品より次々と、決定的な証拠品が発見されていったのです!!
これらの決定的な証拠品としては、1つ目は博多の大濠ウェディングホールにて、婚約者と思しき女性とのツーショット。
もう1つは何と!! ある砂浜にてサングラスをかけた見ず知らずの外国人が映っている写真でした。
ズバリ!! 言ってしまいますが、奴こそがまさに、西部警察署のリストにも挙がっていた、主犯のロバート・カーソンであると、鑑識の結果判明したのです!!
これをきっかけに、より一層捜査が加速した大門軍団は、まずは大将が博多のウェディングホールにて、松村と一緒に映っていた婚約者の身元を割り出し、団長除く他のメンバー達もフェリーにて九州へと旅立ちました。
後ほど大将が調べた婚約者の女性・岸田里子は、鹿児島の者であると判明するとともに、彼女の無事も確認できました。
よってこれより鹿児島ロケは劇的な展開をしていくことになりました。
「西部警察」は鹿児島ロケにおいて、軍団の捜査が劇的に加速
団長と鹿児島空港で合流して以来、岸田の職場である大島紬の製造工場を訪問したり、また大島紬の里(現在の奄美の里)にて軍団が岸田に事情聴取したりと、急ピッチで捜査は進んでいったかのようでした。
そんな事情聴取の最中、まさかのことでカーソン一味による発砲事件が発生、軍団は逃走しようとする一味を追跡開始、鹿児島のメインストリートにて、凄絶なカーチェイスが展開されました!!
この末に、残念ながら一味は死亡してしまい、証拠を割り出すことは一時的にも不可能になったかのようでした。
しかし、既に岸田が松村と共に偶然カーソンが映ってしまった(つまり、松村は口封じの為にカーソン一味により暗殺された)あの時の目撃談は確かなものであって、軍団はその現場である吹上浜まで向かうことにしました。
ここでまたまた、軍団はSOS信号を確認、サファリにて現場へ向かうと、ここでまたまた衝撃の場面に遭遇!!
沖に停留していた一層の船にて、瀕死の状態である刑事から、例の細菌兵器に関する揺ぎ無き証言を得ました!!
彼は仲間達と共に、ある無人島にて一味に細菌兵器を浴びせかけられた時の証言を残し、息絶えてしまいました。
その時です!! ある不審なヘリが浜辺のサファリに戻ろうとした大将に鳩村、そして一平を手りゅう弾で衝撃。
命からがら林の中に紛れ込んだサファリを見失った、このヘリに乗っていたのが、まさにカーソン本人だったのです!!
以上のような、名立たる優美な観光地を舞台とした鹿児島ロケは、劇的な捜査の加速と相まって、どんな事件解決を迎えていったのでしょうか。
「西部警察」は鹿児島ロケも、遂に壮大なクライマックスに
今回紹介した鹿児島ロケは細菌兵器だけでなく「西部警察」史上屈指の、くどいようですが軍団による迅速で効率的な捜査能力が発揮された、そんな1シリーズであったとして厳選したいです。
次から次へとスムーズに運んでいった捜査により、遂にカーソン一味による最後のアジトが、まさに桜島であると悟って以来、次第に大詰めのクライマックスへと突入したのです!!
現地にて県警車両が軒並み一味の仕掛けた地雷に苦戦するも、果敢にアジトへと突進していった大門軍団でした。
ヘリで登場した団長の指示により、防護服を着用しての細菌兵器との死闘、そしてサファリによる放水と、カーソン一味を追い込んでいきました。
そして遂に、細菌兵器を使用するも一味は誤爆してしまったらしく、爆風と共に細菌兵器そのものも熱により死滅してしまったかのようでした。
また一方の木暮課長としましても、政府が用意した「身代金」1千万ドル(当時にして約25億円)支払いの為に特命を受けた模様で、桜島の指定された受け取り場所に待機していました。
これにて、「西部警察パートⅢ」での鹿児島ロケは、言うまでもない我が国屈指の観光スポットである壮大かつ優美極まりなき桜島を舞台として、劇的なクライマックスで締めくくられました!!
「西部警察」は鹿児島ロケでの演出意図を、改めておさらい
ここで「西部警察パートⅢ」は鹿児島ロケでの演出意図を、復習の意味をも込めてまとめてみます。
演出意図はどうか? に関しては、始めの方にも触れてはありますが、ズバリ!! 優美な自然と一国をも滅亡に陥れかねない破壊力を保有する細菌兵器とのコントラスト、というのがまず1つの重心ではないかと思います。
そもそも、この細菌兵器の破壊力たるもの、厳密にいえばわずか米袋一袋にも満たない重量でありながらも、使用法いかんでは日本の全人口の倍以上の人口を死滅させてしまう(!?)、それほどまでの恐るべき兵器です。
例えば、仙台ロケで登場した核爆弾も勿論、言うまでもなく破壊的ではありますが、ともすると、放射能よりも遥かに恐るべき破壊力ではないでしょうか。
よって、これほどまでの究極なコントラストによる演出効果が故に、常に大門軍団が極限での闘う姿勢を問われた、そんな鹿児島ロケであったかのように思っております。
我々もまた、日々何らかの場面においてこんな大門軍団による闘いの姿勢を認識しつつ、取り組んでいきたいところでもあります。
今回紹介した「西部警察パートⅢ」第17話の鹿児島ロケは、下記よりご視聴いただけます👇
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