映画トラック野郎「度胸一番星」もまた、夏を駆け抜ける最高傑作!!
映画トラック野郎「度胸一番星」の躍進的価値を、改めて見直そう!!
今回もまたまた、映画トラック野郎シリーズについての投稿で、長らく遠ざかってはいましたが、シリーズ弾五弾「度胸一番星」(1977年公開)を、私なりにこの夏にお送りするに相応しい最高傑作として、改めて紹介しようと思います。
自分自身としても過去に映画・トラック野郎シリーズについては、何度も投稿したことがあり同じ繰り返しにはなると自分でも思いますが、言い換えればそれだけ全10シリーズとも、それぞれが不滅の最高傑作として継承され続けているのは揺ぎ無き真実であります。
元々はこの映画・トラック野郎シリーズたるものは、娯楽的な作品として大衆に親しまれていたのは言うまでもありません。
それらの中の最高傑作たちからさらに厳選し抜いたものとして、映画・トラック野郎シリーズ第5弾としての「度胸一番星」を1つの躍進的な一作として、その魅力というものを私なりに見直していこう、というものであります。
映画トラック野郎「度胸一番星」における、ライバル達の役どころ
このシリーズ第5弾「度胸一番星」の一体どこが私が繰り返し躍進、躍進と呼ぶきっかけとなったのか。
その決定的な一つとしては、映画・トラック野郎シリーズにおけるライバルの存在が大きかったと、私なりに考えております。
どの映画・トラック野郎シリーズもそうですが、主人公である一番星桃次郎(故・菅原文太氏)にとっての同じトラック野郎としてのライバル達とは、ワッパ勝負(愛車同士のレース)そして拳同士での対決と、激しくぶつかり合う場面はなくして語れないものであります。
この度紹介する「度胸一番星」におけるそのライバルとは、ジョーズこと新村譲治(千葉真一氏)で、愛車のタンクローリーには映画「ジョーズ」を題材にした絵画が施されていて、更にはその同じタンクローリーの仲間達を率い計5名で「ジョーズ軍団」として桃次郎に闘いを挑む、という恐るべき存在でした。
それまでの映画・トラック野郎シリーズの4作に於けるライバルとの激突シーンとは大きく異なったというのがまず、その5台相手のワッパ勝負で、今までとはデッドヒートの凄味が更に倍増した感覚で観ておりました。
併せてその桃次郎と格闘シーンでも、ぶつかり合っそのたライバルを演じたもの存在そのものが千葉真一氏という、当時から本格的な格闘派アクション俳優として名を馳せていた相手だけあって、桃次郎にとってもそれまでの映画・トラック野郎シリーズにてありそうでなかった相手との格闘でした。
これもまた、桃次郎対譲治のまさしく息をのみ込むようなようなデッドヒートであって、さすがに桃次郎としても最初はかなり苦戦していた模様ですが、譲治の側としても、何度も諦めずにしぶとく立ち向かってくる桃次郎に圧倒されたのか、遂に降伏しました。
以上のような場面が、映画・トラック野郎シリーズ第5弾「度胸一番星」において、桃次郎がそれまでにはなかったような大きな躍進を果した、決定的な動機となり得た、というところです。
映画トラック野郎「度胸一番星」で目覚めた、揺ぎ無き信頼関係
かくして、映画トラック野郎「度胸一番星」においても、激しくぶつかり合う事によってこそ、桃次郎自身がそれまで以上の出世を果した、というだけではなく、かつてライバルとして対立し合った相手との間に揺ぎ無き信頼関係が目覚めたこともまた、見逃せないものであります。
何せ桃次郎にとっては、この「度胸一番星」に登場するライバルの存在そのものが、それまでにはなかったようなクセの強い存在であったがゆえに、過去にはなかったような強い信頼関係が生み出された、というに等しいものであります。
次いでに映画・トラック野郎シリーズにおいては、桃次郎にとっての恋の対象であるマドンナ役としての女性の存在も見逃せません。
この「度胸一番星」におけるマドンナ役としては、乙羽水名子(片平なぎさ氏)であって、佐渡で教師をしていました。
その水名子が桃次郎と出会ってから、実直な姿勢に惹かれたのか、何と今まで失恋ばかりだった桃次郎が水名子の方から逆にプロポーズされたのです。
この場面からしても、映画トラック野郎「度胸一番星」においては、桃次郎がそれまでにはなかったような躍進を果たした、というに等しいものであります。
そして映画トラック野郎においてはまたまた絶対不可欠なのが、最後の爆走シーンのクライマックスです。
この「度胸一番星」においては、桃次郎自身の出世に伴い、愛車である一番星号の爆走にも今まで以上に磨きがかかり、凄味のあるものと私には映りました。
そのクライマックスにおいてはまた、かつてライバルとして対立し合ったジョーズ軍団と譲治が囮となって桃次郎のために道を開け、いかなる不利な状況であっても満身創痍になって時間内に荷を送り届けるという、桃次郎の一世一代の大役を果したのです。
今回のお話しした映画トラック野郎「度胸一番星」がなぜゆえに、私自身の視点からして桃次郎にとっての躍進作となり得たか、という事については以上のようなところです。
我々の生活においてもいつ何時、このようにして躍進の機会が訪れるかも知れないのです。
そのためにも、日頃から例え難題だと感じることであっても一つ一つ向き合いながら手ごたえを積み重ねていく、という姿勢が欠かせないと私はこの映画トラック野郎「度胸一番星」より教えられたように感じます。
なぜなら桃次郎もそれまでの4作においては、ライバル達との凄絶なぶつかり合いに一世一代のクライマックスにおける爆走などを通じて常に度重なる難関を乗り切り、そしてこの「度胸一番」において躍進を果した、というものであるからです。
今回紹介した映画トラック野郎「度胸一番星」もまた、令和の新世代の幕開けとなるこの夏を迎えるに相応しい一作として、皆さんにお勧めしたい作品であります。
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