映画「トラック野郎・望郷一番星」で、今年の夏本番を迎えよう!!
映画「トラック野郎・望郷一番星」もまた、令和の夏に相応しい一大作
今回もまた、映画「トラック野郎・望郷一番星」(1976年8月公開)を、いよいよ夏本番を間近に控えたこの機会に、紹介していこうと思います。
ここしばらくだた単に、映画・トラック野郎関連の記事は見送ってきたからという理由だけでなく、どうせ同じ記事を投稿していくなら、何度読んでも価値があるであろう、そんな作品を私なりに選び抜いて投稿させていたただきたい、という風なところではあります。
同じ映画・トラック野郎シリーズの中でも、この望郷一番星は第3作目にして、この映画・トラック野郎シリーズの主人公である星桃次郎(故・菅原文太氏)を始めとした関係者たちにとっても、決定的な大きな節目というほどのダイナミックなものでありました。
ちなみに同じくこの映画・トラック野郎シリーズ第3作の「望郷一番星」の次の第4作に当たる「天下御免」と並んで、以来10シリーズまで続いていく映画・トラック野郎シリーズの躍進に大役を買ってくれたな、というほどまでのものであります。
まさしくその映画・トラック野郎シリーズ第3作の「望郷一番星」の歴史に残るべく名場面から、その名場面の裏舞台をも探るべくロケ地と併せながら、お話ししていこうかと思います。
映画「トラック野郎・望郷一番星」の、その難関突破の豪快な見どころ
何度も何度も映画「トラック野郎・望郷一番星」に限らず、全ての映画・トラック野郎シリーズにおいては、それぞれにおいて桃次郎を試すべく最大の見どころとしては、ライバルのトラック野郎とのワッパ勝負に、そして極めつけとしての最大のクライマックスは、桃次郎が愛車の一番星号で爆走するラストシーンでした。
というよりも、そもそもこの映画・トラック野郎「望郷一番星」野ロケに限っては、初期のシリーズにしてダイナミックにも北海道が舞台になった、という事もあり、これまた痛快無比なことこの上なきものでした。
まずはこの「望郷一番星」におけるワッパ勝負からして、以下の通りの型破りなものでした。
桃次郎が釧路のトラック野郎仲間たちの恒例の拠点となったドライブインにて、いきなりカムチャッカ(梅宮辰夫氏)という荒くれもののライバルと対面早々、格闘を展開します。
そこからいきなりこのカムチャツカと桃次郎は、40トンもの積み荷を頼まれることになるのですが、この課題からして、釧路から札幌まで6時間で届けるという、破天荒なものでした。
両者がそれぞれ20トンずつ二分して届ける、という風に決まったのですが、第一に満艦飾の一番星号と壮大なオホーツク海に吠えるシロクマが描かれたカムチャッカ号とのデッドヒートからして、息が詰まるものでした。
この一番星号とカムチャツカ号が、道を並走して爆走する場面からして、だた単にダイナミック、豪快という表現に限らず、ここまで来れば潔きまでの美学の次元とも言える、決定的な名場面でした。
続く映画「トラック野郎・望郷一番星」における、桃次郎とカムチャツカとの関係としては、これまた名場面として欠かせない格闘にて痛快に激突することにより、ゆくゆく互いの信頼関係が芽生えてきた、という展開になっていくのです。
映画「トラック野郎・望郷一番星」は、この究極の名場面で閉幕した
言うまでもなく、映画「トラック野郎・望郷一番星」における、最終のクライマックスとして一番星号が一世一代の爆走を果す場面としても、半端なくスケールの大きいものでした。
カムチャッカとのワッパ勝負同様、釧路から札幌まで荷を積んで爆走という場面でしたが、この度に及んでは、持ち時間が残り5時間、それも同じ40トンでも今度こそはあくまで桃次郎が一台で決行せねばならないという、前代未聞の過酷を極めたものでもありました。
この映画「トラック野郎・望郷一番星」における爆走シーンはまださらに、40トンもの積み荷を積んで老朽化した吊り橋を渡る場面もありました。
言うまでもなく、まさに命懸けの見る者達までもが極度の緊迫感を味わうことなしにはおられませんでした。
この究極の難関を命からがら突破した一番星号ですが、無事に国道38号線へと合流し、このまま富良野市を通過して旭川市から札幌までまっしぐらに駆け抜けていくのですが、その道中においてはまた、トラック野郎仲間達との厚く、揺るぎなき信頼というものをかゆいところに手が届くまで感じずにはいられない場面でもありました。
トラック野郎仲間達の拠点である釧路から、カムチャッカより桃次郎に無線連絡するもまさに御意見無用といった感じであったのですが、遂にはこれも究極の選択として、一番星号が通過すべく道中の仲間達の拠点にまで電話連絡するに至りました。
40トンも積んで3時間も爆走する一番星号を危惧して、タイヤ交換を試みるも、桃次郎には1分1秒たりともスキがない、と言わんばかりにそのままノンストップを貫いていました。
どうしても止まらないと見切ったカムチャッカが知恵を振り絞って、より一層の究極なる提案をしました。
一番星号が通過する道路を水で冷やし、タイヤの熱を逃がして負荷を軽減しようというものでした。
こうしてトラック野郎仲間達による、川の水のバケツリレーからホースでの散水、そして果てはダンプカーで水を撒くという、奇抜とも言える策まで、全ての信頼関係を賭けた劇的な場面が展開されていくことになるのです。
これほどまでの手厚い支援を受けて、一番星号は無事に札幌の市場に指定時間内に命からがら辿り着けたのですが、この映画「トラック野郎・望郷一番星」においては、いかにもこれこそが真なる信頼関係の証である、という事を学び取っていただければ、何よりかと思います。
この映画「トラック野郎・望郷一番星」についてもまずは、前回お話しした「西部警察」と並んで、今日ではまず撮影不可能な一作ではありました。
がそれでも、例えば「あの頃はよかった」等という感情に浸るだけでなく、1つのお手本としてそこから我々は信頼関係の構築というものは如何なるものか、という事も学び取り、日々の実行に有益になる様に活用していきたいものであります。
今回紹介した映画「トラック野郎・望郷一番星」のご視聴については、こちらよりお願いします。👇
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