「西部警察」では、230セドリックも一層定着したレギュラーでした
「西部警察」におきましては、以前西部署のマシンXにスカイラインRSターボのみならず、例えば第4代目330型セドリックなんかも、パトカーなんかにかどうしても欠かせない役どころであったと語りました。
それが今回としましてはさらに、その先代に当たる第3代目に当たる230セドリックもまたまた、「西部警察」シリーズにおいては増々絶対不可欠な存在として認識すべし、というお話しをしていきます。
まあどうしても、「西部警察」出演車両を振り返るに当たっては、今更ながらスカイラインやフェアレディZという車種へと優先的に視線が向いてしまうのは、仕方ないと言えばそれまでです。
しかしその一方では、「西部警察」に限ったことではありませんが、キャスティングと同じくピンからキリまでの脇役達がいてくれてこそ初めて、歴史的最高傑作が実現化できるというものであります。
即ちいかに表向きは脇役という肩書であろうが、「西部警察」においては3代目の230セドリックこそが、他のどの名車にも決して劣ることのない重役を果たしてきてくれました。
したがって今回としてもまた、この230セドリックが「西部警察」なる英雄物語において、いかなる重役を果たしてきてくれたか。
と併せて、230セドリックとは、どの様なスペックの歴史的名車であったか。
みたいなところを振り返りつつ紹介していきます。
「西部警察」においては、230セドリックこそが一種の原型でした
今回お話ししたい230セドリックが「西部警察」シリーズに出演していたのは、実は思いのほか長きに渡ってのことだったように感じられます。
というのも、初代の「西部警察」シリーズとしましては、のちに放映される「パート2」や「パート3」よりも遥かに長い期間に当たる約2年半の間に、実に第126話に渡り放映されてきました。
また年代的にも1979年より1982年まででして、時期的にも230セドリックが1971年のフルモデルチェンジ以来、既に一般的に広まっていた時代でもあったかな、ってところです。
さらにその同じ初代「西部警察」シリーズにおきましても、遅くとも後半期は第125話にて、リキこと松田刑事があの凄絶な殉職を遂げた辺りでは、さすがに330セドリック及び当時は最新であった5代目の430セドリックなんかが目立ち始めていました。
しかしぶっちゃけ私なりの独断と偏見ではありますが、やはり「西部警察第1シリーズと言えば、何てったって230セドリック」であることも、声高に叫びたいのです。
それでは、この230セドリック登場場面として、厳選したシーンは一体どこなのか?
という展開に持っていきたいところではありますがズバリ!! 言ってしまいます。
230セドリックにつきましては、「西部警察」史上これといって特選すべき場面はありません。
なぜか、その理由としましては、少なくとも「西部警察」にとっての230セドリックとは、実は歴代出演車両の中でも、最も多く破壊された車種のような第一印象も未だに強いからであります。
よってこの車種の役どころに関しては、主に犯人車両としてのいわゆる「壊され役」が最も高く認知されているようではあります。
しかし言い換えれば、それは230セドリックこそが「西部警察」に限らず、歴史に残るべく最高傑作達のカーアクションの代表格であり、かつ原型であったというのが何よりです。
ここでまた、230セドリックが「西部警察」にとっての原型であったと語るべくは、大門団長役を務めた渡さんが黒岩刑事を務めた「大都会」(1976年~1979年)という作品でした。
その「大都会」では、230セドリックが犯人車両は勿論のこと、警察車両としてメインな役どころで多く登場していたようです。
よってただ単に230セドリックのこの作中における役どころを決して「痛い」ものとしてみるのではなく、むしろ絶対不可欠なカーアクションの定番として、一台一台が各々主役として活躍してくれた、と私は主張したいです。
「西部警察」の原型となった、230セドリックのスペックと醍醐味
よって今回もまた、以前の330セドリックの時と同じく、車種そのもののスペックに迫っていくこととします。
先ほどから言っているように、今回お話ししている230セドリックとは、第3代目モデルとして1971年にフルモデルチェンジされました。
それもだた単なるフルモデルチェンジではなく、今まで別々のモデル同士であったセドリックがグロリアといわゆる「双子モデル」として、実質上統合された型となりました。
よってこの230セドリック以来、歴代後継モデル達が「セド・グロ」シリーズとして、生産され続けて来ました。
230セドリックもまた、次代の330セドリックと同じく、4ドアと併せて2ドアもラインナップされていました。
エンジンとしましては、直6の2000ccと2600ccが代表的で、またトランスミッションもオートマだけでなく4速&5速のマニュアルも存在しました。
現在ではクラウンのような高級車の代表格に、まさかマニュアルミッション採用など、信じられないかも知れませんが、これがまた何とも言えない歴史的名車としての、異色な醍醐味でもあります。
また230セドリックと同世代のライバルに当たる第4代目「クジラ・クラウン」の販売台数を上回ったことで、セド・グロ史上唯一クラウンを超えたモデルとしても認知されてきました。
外観的にもただ単なる高級車としての佇まいだけでなく、330型と共通すべく精悍な「闘う車」としてのイメージも演出しております。
以上のような感じで今回は、「西部警察」における定番車両としても重役を果たしてくれた、230セドリックについて紹介してきました。
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