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「トラック野郎」の車種と言えばザッと我が国の4大トラックメーカーは日野・三菱ふそう・日産UD・いすゞからの大型及び中型トラックの諸々の車種に絞り込まれるのは必然的です。 まずは「トラック野郎」出演車の大型車の車種をどちみちピックアップしていくことになりますがここで、「トラック野郎」放映当時における70年代の車種にはどのような名車が存在したのでしょうか。 無論今日のように諸々の自動制御装置はおろかパワステさえも満足に普及しておらず、世のトラック野郎達は10トン級の大型車に2倍・3倍もの荷を積んでは時間との死闘の日々であった、と語られております。 まあアナログ時代だったことだし今日ほど規制に縛られることもなく、そんな環境の下でトラック野郎達は自由に競い合うことが出来た、といってしまえばそれまででした。 あのような時代における大型4大メーカーの車種としてはどんなのがあったか、という事ですがあの当時まだ物心も付かぬ幼児であった私としてもさすがにリアルタイムでは記憶が定かではありません。 それが後年になりトラック自体に興味を示すようになってから「トラック野郎」という作品との出会いと並行するような型で自然と70年代当時における大型トラックを調べて知っていく型となりました。 「トラック野郎」の車種としてまずは主人公のこの車の型式から 早速今より「トラック野郎」主人公は星桃次郎が乗った一番星号の車種から紹介していきます。 これは三菱ふそうは「Fシリーズ」(厳密に言えばFU型)との愛称で呼ばれている大型車種の1つで、「トラック野郎」第2弾「爆走一番星」(1975年発表)からフルモデルチェンジされた型でデビューしました。 ついてはこの一番星号のデビューこそが三菱ふそうFシリーズによる人気を世に広めたのは言わずと知れた事だったはずです。 勿論一番星号に限らず「トラック野郎」には他の出演車両にもFシリーズが定番車種として認知された、といっても決して的外れではありませんでした。 この車種がデビューしたのは1973年で私が生まれる2年前でした。 ついでに言っておきますがFシリーズにモデルチェンジされる前の初代一番星号つまり皮切りとなった1975年発表の「トラック野郎・御意見無用」ではTシリーズという車種が用いられておりました。 即ち前代のTシリーズからFシリーズへのモデルチェンジの際にはより一層重厚さが強調されつつもさらに丸みが目立つようになったな、という印象でした。 というのもフロントグリルの丸目4灯が更に大型化されて目立つようになった感じであり、一方でこの車種はあの外観から「般若顔」の愛称でもおなじみとなりました。 エンジンとしてはあの当時V8及びV10が大型車種の主流であり(勿論ディーゼル)、ちなみにトランスミッションは一番星号については6速マニュアル使用でした。 今日における三菱ふそうの大型車種と言えばスーパーグレートであって、つまりこのご先祖さんが一番星号に用いられたFシリーズでありました。 その他「トラック野郎」出演車両の車種でFシリーズが用いられたのは第4弾はミキサー車の姫だるまに第5弾は大型ダンプの紅弁天が代表的です。 無論この2台に限らず「トラック野郎」においてはFシリーズが定番中の定番として認知度が高い一車種でした。 「トラック野郎」の車種から見つめた現代の大型車種の進化 「トラック野郎」出演車両の車種をこうして一車種だけに絞り込んで見ても、以外と中身の濃い発見が出来るな、と感じ取れます。 まずここで現代の大型トラック4大メーカーの車種にはたとえば三菱ふそうは「スーパーグレート」に日野は「プロフィア」、いすゞは「ギガ」にUDは「クオン」みたいに名称がおごられてはいます。 それが「トラック野郎」放映時のあの頃については三菱ふそうは「Fシリーズ」に日野は「HE」「TC」「ZM」、という風にあくまで型式自体での呼称が一般でした。 ただいすゞだけは異例として大型車種にも「ニューパワー」が正式名称として命名されておりました。 その他エンジンや安全装置に関しては「トラック野郎」出演当時のレジェンドたちでさえもあの頃では到底別世界のものであっただろう、と思しきまでに信じられない変貌を遂げては来ました。 一例としてパワートレインだけ見てもFシリーズには70年代当時より6速トランスミッションが採用されていたという、あの頃からすればこれだけでもむしろ先進技術を追求していたな、ってところであります(あくまでこれは当時の他のメーカーの大型車種にも該当しますが)。 どうしても「トラック野郎」を視聴に当たり出演車両の飾り中心に目が向くのは仕方ありませんが、同じならベース車両となっている車種そのものにも着目してこそ、より一層歴史的名車の凄味が身に染みて実感できる。 併せて今日における大型車種と数十年も前に生産されたモデルからの進化の軌跡も学習できる。 これまた「トラック野郎」を楽しみつつ漢達の教材としてモノにしていく一種の醍醐味ともいえます。 ... Read More | Share it now!
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